初詣

2010 年 1 月 3 日

 

 

           平成22年元日

            ウォーキングも兼ねて片道約1時間半の道のりに
           有ります深大寺に初詣に行って参りました。

            ここには国の重要文化財である白鳳時代の金銅釈迦如来
           椅像がおわします。
           例年この寺に初詣をしておりましたが、このように
           写真に収めましたのは初めてです。
           ふくよかで優しい尊顔と力を抜いた自然体のお姿を
           拝観しておりますと
           こちらの魂を揺さぶられるここちがして参りました。

 

            皆さまの健康と平安を祈念しますとともに
           甲斐の30周年記念展の成功を祈願して参りました。

謹賀新年

2010 年 1 月 3 日

今年も健康で明るく、稔多い年でありますよう
心よりお祈り申し上げます。

 

骨董の店 甲斐 
が南青山のこの地に誕生して今年で30年になります。
皆さまの温かいご支援によりまして、今日まで継続
することができました。
心から感謝申し上げます。

此の何年かは世の中全体が経済の危機的な状態で
大変で御座いましたが、甲斐もご多分に漏れずの
状態で、胸突き8丁という言葉がぴったりする程の
苦しさで御座いました。

このような中で迎えます30周年で御座いますが、
甲斐の品格を堅持しつつ、皆さま方にお楽しみ頂ける
骨董品をお披露目出来ましたら幸いで御座います。

例年 甲斐 の企画展は秋に催しておりましたが、
今年は6月11日(金)~6月20日(日)を予定して
おります。
皆さまの多いなるご支援を賜りますようお願い申し
あげます。

      平成22年1月3日
       骨董の店  甲斐
         店主  小野公子

年末年始の営業日程

2009 年 12 月 26 日

     今年も愈々年末を控え、お正月準備にいそしんでおられます
    ことと存じ上げます。

    さて  甲斐は

     年末は 12月30日(水)12時~18時  まで
     年始は  1月2日 (土)12時~18時  より

    営業いたしております。

   お家でお酒の飲み足りない方、骨董に興味のある方、
   酒器御持参で飲みにお出かけ下さいませ。

      

紅梅と椿

2009 年 12 月 25 日

                                    花   紅梅、椿(藪椿、西大母)

                                   花器  新羅須恵器壺
            

 

                    今年も おもてなしの花 を見ていただきまして誠に
                 有難うございました。

                  おもてなしの花 のために野に咲く自然の花を求めて
                私の住んでおります狛江市中をよく歩きまわりました。
               遊歩道などの整備されておりますところの植樹には木札が
               ついて名前がわかりますが、草類には名札がついておりま
               せんので、その花の名前を見つけ出すのに、ひと苦労、
               花図鑑を開いても名前が見いだせないないこともしばしば
              有り、写真は撮ったものの、公開出来ないこともありました。
              おかげで、数多くの花の名前を覚えられましたのと、その
              花にまつわる物語等も知ることが出来ました。

               それにもまして、花を求めてミツバチの如く歩き回って
             おります内に、健脚になり、スマートな体形になりました。
             これが一番の収穫で御座いました。

             来年もお楽しみ下さいますようお願い申し上げます。

 

 

八重椿と千両

2009 年 12 月 19 日

                                    花   八重椿と千両

                                   花器  唐津トチン 

 

                千両の実がきれいに色ずく頃は年の暮れも近くなり
             ます。
            千両は濃い緑色の葉と色鮮やかな赤い実と千両という
             お目出度い名前から、正月用の花として、多く活けら
            れます。
            これを一足早く、桃色の八重椿の〆としまして活けて
            みました

お知らせ

2009 年 12 月 4 日

       師走に入り皆様慌ただしいことと拝察申し上げます。

       12月9日(水)~12月14日(月)まで自宅引っ越しの
       ため甲斐はお休みさせて頂きます。

       御用の節は下記にご連絡頂きたく存じ上げます。

           03-3409-1563
           090-1509-5565
           kimiko@kottounomise-kai.jp

        よろしくお願い申し上げます。

水仙

2009 年 12 月 3 日

 

                  花    水仙
                  花器  信楽蹲壺

 
            赤く焼き上がった信楽蹲壺に芳香高い水仙を
           いけてみました。
 
           水仙が路地に花開くころは、寒さも一段と増
           し、暮れに近ずく頃ですが、そんな寒さや、
           慌ただしい心の様子を打ち消してくれるよう
           に清楚な姿に心なごみます。

氣の呼吸法と健康  17

2009 年 11 月 22 日

雨の降るごとに寒さも増してまいりました。
皆様ご機嫌よくお過ごしでしょうか。

私の年齢になりますと、ちなみに私は65歳ですが、
友達、親しい方々の中に身体、精神に支障をきたす
人々や、死亡する方ががちらほら現れ、それらを聞
くにつけ、観るにつけ悲しく、つらい思いをするこ
とが多くなりました。

私はたまたま50代の前半に心身に支障をきたし、
どのようにしたら生きる力を与えられるか、暗中模
索をしておりますときに氣の呼吸法に出合いました。
それは天啓のような素晴らしい出会いでした。
出会いを出会いのままにするのではなく、毎日実践
し、習慣化して初めてその絶大なる効果を得られる
までになりました。
あれから10余年、身体の調子はすこぶる良好で、医者
通いもせず、好きな骨董の世界に邁進しております。

老婆心ながら、私のこの幸せな思いを多くの方々にも
味わって頂きたいと、希望する方に氣の呼吸法を一緒
にやらせて頂きますが、残念ながら皆様長続きしませ
ん。従って、健康状態を克ちえるまでに至りません。
まことに残念です。

どうでしょう、科学的発明、商品の開発、芸術上の創造、
等、何であれ大変根気と努力の上でそれぞれ成果が表れ
華開くものではないでしょうか。

呼吸は自分でコントロールできる唯一の器官です。
毎日の練習により、一呼吸1分~1分30秒ぐらい出来る様
になります。
このような長さで30分~1時間毎日実践しましたら、
不要な炭酸ガスを体外に排除して、新鮮な酸素を血液を
通して全身にくまなく運んでくれます。
それにより免疫力が高まり病気になりにくい体質に変化
するものとおもいます。
また当然脳中にも大量の酸素が行き届きますので、脳血管
障害を未然に防ぐことにもつながるとともに、精神的安定
にもつながります。

自分の身体は自分で守りましょう。
さあ、今から静かに氣の呼吸法をしましょう。

野菊

2009 年 11 月 19 日

                                                  花  野菊
 
                                                花器 台形竹籠掛け花入れ
               

 

                吐く息が白く見える程に、ぐっと冷え込んできました。
                行く秋を惜しむかの如くけなげに咲いている野菊の花を
                眺るにつけ心潤う思いがします。
                昨今は観賞用に大輪の菊がもてはやされておりますが、
               それらは、華やかで晴れ晴れしいですが、品評会にも出さ
                れる程ですので、競う心が見えて私の心にはなじみません。
                やはり和の空間には小菊が似合うように思います。

                  この竹籠は編み方は極々平凡ですが、上が丸く、下が
               扁平 で高さもありますので、花を盛るのに相応しい籠と
               思います。
               黒く煤けた色の中から飴色の光沢ある竹が覗いておりま
              す。
               これを取り上げた先人の目と共に愛情の深さを感じます。

桐の実と花芽

2009 年 11 月 5 日

                花  桐の実と花芽
                    白玉椿
 
                花器 黒信楽大壷

 

         桐の花は4月~5月に掛けて薄紫の房状の綺麗な
        花をつけますが、木の上部に花をつけますので、
        桐の花を活けたいなーと思いましても、採取する
        ことが出来ませんでした。
        暫くぶりに銀座の ”野の花 司”に参りましたら
        桐の実が目に付きましたので買い求め、黒信楽の
        大壷に活けて見ました。
        真ん中の焦げ茶色のが実で、左右の房状のが来年
        咲く花芽です。

        桐といいますと、主人鶴岡隆司の存命中は日曜日
        の午後暇なとき、花札を取り出し座布団の上に白
        い布をしいて、六百件をして楽しみました。
        こんなときは、男女も夫婦も有りませんで、闘争心
        丸出しにして、点数を数えながら、場と手持ちを  
        見比べながら、あるいは相手の思惑をこちらも考え
        ながらと、なかなかの頭脳体操でした。
        大体20回ぐらい勝負して、負けた方が飲み屋の
        飲み代を支払うというほほえましい遊びでした。
        今は懐かしく想い出されます。

むべの実

2009 年 11 月 3 日

                                       花  むべの実

                                  花入れ 竹編み掛け花入れ

 

              あけびと同じような実をつけますが、大きさは
          あけびよりずっと小さく、色は赤紫色です。
          あけびのようにぱかっと実は開きません。
          ただ葉はこの様に肉厚で青々としています。
         「むべなるかな」という言葉があるので、この植物と
          何か関係あるかとインターネットで引きましたら

             むべなるかな 伝説の果実   深井 武臣

         ◇「天智天皇の一言が語源」ムベで街づくり◇  
         日本経済新聞(2003/12/03)文化面より

         「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」

          晩秋、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の低木「ムベ」。
         この植物の語源が、天智天皇が発せられた一言だったという
         ことをご存じだろうか。

         琵琶湖のほとりに位置する滋賀県近江八幡市の北津田町には
        古い伝説が残っている。蒲生野に狩りに出かけた天智天皇が
        この地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。

         「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、
         夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、
         毎年秋にこれを食するためと答えた。賞味した天皇は「
          むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」
          と命じた。

             10世紀の法典集に記録

           その時からこの果実をムベと呼ぶようになった。10世紀の
          法典集「延喜式」31巻には、諸国からの供え物を紹介した「
          宮内省諸国例貢御贄(れいくみにえ)」の段に、近江の国から
          ムベがフナ、マスなど、琵琶湖の魚と一緒に朝廷へ献上されて
            いたという記録が残っている。

            と有ります
          私もこれから毎年食べて、健康で長寿にあやかりたいと
          思います。

お茶の花

2009 年 10 月 28 日

                               花  お茶の花

                             花器 灯火器 
                                  安南草鳥文小壷

 

                お茶の木を畑の垣根にしているお家より頂いて
            きました。
           本来お茶を生産している農家は葉に栄養を行き渡
            らせるために、花は咲かせないように蕾のうちに
            摘んでしまうそうです。
            花が咲くときは気候と管理の障害があるときで、
            狛江あたりは葉を摘むわけでもないので、管理も
            何もしないので自然に可愛らしい白い花をつけます。

            灯火器の皿の上に乗っております小さな染付安南壷には
            鳥と花文が描かれております。鳥は羽ばたいて、
            今にも器面から飛んで出そうです。

氣の呼吸法と健康  16

2009 年 10 月 28 日

       秋の深まりと共にめっきり冷え込んで参りました。
      ここに来て新型インフルエンザ脳症、死亡が増えてきて
      世間を震感とさせております。
      特に若年、幼児に多いようですので、親の嘆き、心配
      は如何ばかりかと拝察いたします。

       ワクチンを打つにしましても以下の様に
      1)インフルエンザ患者を診る医療従事者
      2)持病のある人と妊婦
      3)1歳から小学校低学年までの子ども
      4)1歳未満の乳児の保護者と優先対象だがアレルギー
        などで、接種を受けられない人の保護者
      その他)小学校高学年、中高校生、持病のない高齢者

       と順番が決まっておるようです。
      これから寒くなってインフルエンザが流行するように
      なりますと中には罹りたくない一心で我先にと強引な
      割り込みや、抜け駆けする人々が出て、殺伐とした
      とげとげしい状況になってくるのではないかと心配
      いたします。

       この様なときこそ氣の呼吸法を一日最低15分~30分
      励行してみて下さい。この氣の呼吸法の励行により
      免疫力が高まり、インフルエンザに罹りにくい体質
      に変化して参ります。その上心の落ち着きも得られ、
      寛容の精神も養われます。
      ワクチンを打つ順番にしても、どうぞお先にと言える
      ぐらいになります。

       さあ、これから新型ウイルスに罹らないためにも
      氣の呼吸法を1時間静にしましょう。
      実践を継続すことによって素晴らしい成果が得られます。

御礼

2009 年 10 月 22 日

            古器に秋を活ける 展

         平成21年10月10日~17日  甲斐にて

         は無事終了することが出来ました。
         お忙しい中、古器に秋を活ける 展に足をお運び
         賜りまして感謝申し上げます。

         この様に古器に花を活けての展示会というのはあまり
         有りませんので、多くの方々の賞賛を頂きました。
         次回は古器、花を活ける技術にもっと磨きを掛けて
         洗練された様子を観て頂きたく存じ上げます。
         楽しみにお待ちくださいませ。

         有難う御座いました。

シルバーウイークの開店のお知らせ

2009 年 9 月 20 日

             秋晴れの良き日、健やかにお過ごしのことと存じあげます。

            ”甲斐” は21日(月)、22日(火)、23日(水)の連休中も
            営業を致しております。
            休日のゆったりした時間に、骨董を前にして、お酒でも飲み
            ながら楽しい骨董談義をなさいませんか。
            お待ち申し上げます。

氣の呼吸法と健康  15

2009 年 9 月 14 日

 

今回は体温と健康に付いて書かせていただきます。
致知出版社刊の「致知」に齋藤真嗣先生(瀬田クリニック副医院長)が
「体温を正常に上げて癌にも負けない体になろう」
の中で、体温が低い人は病気にかかりやすい。それは体温が1度下がる
と免疫の力が30%以上落ちるからです。
例えば癌細胞は健常者の体内でも1日に5千個は発生しており、免疫を
監視しているリンパ球がそれらの癌細胞を破壊し、壊死させるという繰
り返しが体内でおこなわれています。
 検診で見つかる最小の癌が約1㌢で、1㌢の大きさに成長した癌には
癌細胞が約10億個集まっています。そうなるまでに10年から15年を要す
るという長い経過の中で、癌細胞が免疫システムの監視の目をかいくぐ
り、生き残ったものが増殖する、という点が非常に重要なのです。つまり、
免疫の力を高めれば、癌が発症する率を下げることが出来るのです。
 
 体温を上げ免疫力を上げる3ツの方法として
1、ストレス対策
  体温中枢がある脳の視床下部は、ストレスによる障害を受けやすく、
  体温に対して直接的な影響を与えてしまいます。
  ストレスが長く続くと身体はストレスに対応しきれずバランスを崩し、
  やがて発病へとつながります。
  自律神経がもともと備えている「日内リズム」に逆らわず早寝早起き
  の規則正しい生活を送ることが、ストレス対策の基本となります。
2、筋肉量を増やし、鍛えることです
  様々な臓器のうち、一番エネルギーを要する臓器が筋肉です。体温を
  恒常的に上げる最もよい方法は、基礎代謝(安静時で身体が消費する
  エネルギー)を上げること。筋肉量を増やせば基礎代謝も上がります。
  筋肉は7対3で下半身に多いため、歩く時間を増やせば確実に筋肉を増
  やすことが出来ます。
  毎日30分以上は歩きましょう。
3、ギャバというアミノ酸を豊富に含む食材を摂りいれた食習慣
  ギャバを多く含む玄米を主食にギャバを多く含むトマト、ジャガイモ、
  南瓜などを副食に添えてみては如何でしょうか。
  一日に有効なギャバの摂取量は百㎎程度とされています。
  これはトマトなら3~5個分に相当します。

この様に齋藤先生は体温を上げて免疫力を上げる方法を述べておられますが、
氣の呼吸法を毎日実践することで解消されます。

氣の呼吸法と健康 2で述べておりますことと重なります。
もう一度ここに書きますのでお読み下さい。

・免疫機能が高まる(自然治癒力。病気にたいする抵抗力が高まる)
・心身ともにリラックスする(心身ともに落ち着きを得る)
・全身の血行が良くなる(冷え性の改善など)
・肌年齢が若くなる(美容効果が高まる)
・ストレスをうけにくくなる(感情のコントロールができるようになる)
・質の高い睡眠が得られるようになる(不眠症や疲れやすさの改善)
・更年期障害や自律神経失調症を改善できる(心と身体の病気からの回復)
・家庭や職場でプラスの人間関係を築ける(コミニュケーションの改善)
・潜在意識がプラスに変わる(夢や成功の実現)

    藤平 光一著 氣の呼吸法  全身に酸素を送り治癒力を高める 
                           幻冬舎 より

私もこの氣の呼吸法を実践するまでは、身体の冷えからくる諸症状に悩まされ、
苦しめられておりました。具合の悪い時、病院で診察を受けても不定愁訴の
一言でかたずけられてしまい、改善はおぼつかない有様でした。
氣の呼吸法に出会い、氣の呼吸法の継続により、上記のような効果が得られま
して、身体が改善され、特に手足の冷えの改善は著しいものが有りました。
どうぞ皆様方も氣の呼吸法を実践して、健康を勝ち取って日々邁進下さい
ますようお勧め申し上げます。

秋海棠

2009 年 9 月 4 日

 

                     花   秋海棠
                    花器  鉈籠花入れ

 

          秋海棠は別名瓔珞草とも呼ばれております。
          瓔珞といえば、仏教美術を好きな方であれば、
          すぐ結びつく造詣があると思います。
          それは、観音菩薩像の体部(首、胸、腰等)を飾る
          装身具であったり、仏様の天蓋を荘厳する飾りなど
          であったりします。

          この花は長い花柄を持った花が数個集まって下を向
          いて垂れ下がっているので、この様に名ずけられた
          のでしょうか。
          ちょっと変った淡いピンクの花弁の中から薄い黄色の
          葯(やく)を覗ぞかせて気品高く咲いております。
          瓔珞草といわれます由縁がわかるように思います。

催しのお知らせ

2009 年 8 月 23 日

         

        *** 古器に秋を活ける ***  

 

 会期   平成21年10月10日(土)

            ~10月17日(土)

 時間   午前11時~午後6時

  会場   甲斐にて

  

                   花   虎の尾芒  不如帰
                  花器  古越前鳶口双耳小壷
                       高さ  10.3㎝

      

       HP上に「おもてなしの花」のタイトルで四季折々の野草を
      掲載して参りました。
      それらの器に加えて未発表の古器夫々に秋の花を活けて
      みました。

      

      今の状況下に相応しい低価格帯の古器も用意してございます。
      展示、即売ですので、どうぞ皆様お誘いの上御来店ください
      ます様ご案内申し上げます。

      

      花のある暮らしの潤いと楽しさを感じて頂ければ幸いに
      存じます。

 
  

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                

    

 

 

 

 

 

 

 

  

にがうり

2009 年 8 月 23 日

                            花   苦瓜
                     花器  鉄製灯火器

 

      苦瓜といえば、ゴーヤーといって沖縄産の名物野菜として
      全国的に知られた苦味の強い夏野菜で、スーパーの野菜売
      場等で眼にしている方も多いと思います。
      いぼいぼが全面にある、なんともグロテスクな形ですが、
      これが又なんとも言えない可愛らしい黄色の花をつけます。
      普通のきゅうりの葉や花より小つくりで葉は淡い緑色で、
      それに小さな可愛らしい黄色の花が付き、にがうりがぶら下
      がっておりますと、大変涼感を呼びます。

      可愛らしい花の付いた茎を店に持っていきましたが、持って
      行く途中で萎びてしまい、花が落ちてしまいました。
      蕾から想像下さい。

芒、水引、竜胆

2009 年 8 月 11 日

                                   花   芒、水引草、竜胆
                                 花器  竹花籠
                

               

                  残暑お見舞い申し上げます

       今年は夏の日らしい夏の日もなく、全国あちこちで、水による
       被害が続出しています。
       それの犠牲になる死亡事故も相次いでおります。
       この方達にご冥福をお祈りいたします。
       この様な天の異常気象を受けてでしょうか、芒、竜胆も早、
       咲き始めてきました。
       水引草も涼しいせいでしょうか。いっこうに衰えを見せません。

       私は朝のウォーキングと「おもてなしの花」と、が狛江の土地柄
       とうまくマッチして、自然に咲いております花に事欠くはあまり
       ありません。それと同時に植物、花を通して天地、自然を身体を
       通して観察させて頂いております。
       それにしましても今年は花々の狂い咲きが非常に多く観られます。
       やはりこれらを察知して、天を畏れ、敬う気持ち持って謙虚に生き
       なければならないと思います。

氣の呼吸法と健康  14

2009 年 8 月 6 日

「世尊は、ある時祇園精舎に於いて弟子達に語られた。
”弟子たちよ、入息出息を念ずることを実習するがよい。
かくするならば、身体は疲れず、眼も患まず、観(かんが)
へるままに楽しみて住み、あだなる楽しみに染まぬことを
覚えるであろう。かように入息出息法を修めるならば、
大いなる果と、大いなる福利を得るであろう。かくて深く
禅定に進みて、慈悲の心を得、迷いを断ち、證りに入るで
あろう”と」
           
            (雑阿含経第29第10経)

この文章は阿含経の中の一節です。
これは名訳で大変解かりやすいです。
お釈迦様はご自分の心をこめた呼吸法の修行によって得られた
心身の向上、悟りを弟子達に説いたものです。

弟子達よ
心をこめた呼吸法を大いに実践しなさい。
それにより、効率の良い肺のガス交換が出来ると共に、全身の
血液循環が十分成されるので、身体は疲労せず、眼も病まず、
考えも深まるまま楽しく過ごせます。
後で後悔するような楽しみに染まらないことを覚えるでしょう。
呼吸法を益々修めるならば、大いなる果と福利を得るでしょう。
この様な呼吸法によって深く禅定に進めば、慈悲の心を得、迷い
を断ち、證りに入るでしょう。

 
お釈迦様のお言葉は 呼吸法を実践しております私には非常に滋味深い
おことばとして受け止められます。
お釈迦様の境地に少しでも近ずきたい思いで日々静に呼吸法の実践に
勤めております。

さあ、皆さんも御一緒になさいましょう。

熨斗蘭

2009 年 7 月 29 日

                 花   熨斗蘭 
                花器  竹掛け花入れ

 

        今の時期花の端境期とでも申しましょうか。
        野の花を採取するのに苦労を致します。

        今朝もウォーキングで1時間ほど歩き回りましたが
        中々 おもてなしの花 用の花に出会えませんでした。
        あきらめて帰りかけておりましたら、この花が「私を
        お花で使ってちょうだい」と言いたげに日陰にひそや
        かに群生しておりました。
        まだ開花しておりませんが、開きますと、乳白色の愛ら
        しい花になります。
        秋になりますと青い実をつけ、この実を活けても楽し
        いです。

        花器の竹掛け花入れは、転用でなく、最初から花入れ用
        として、創作されたものと思います。

下野 八重咲き梔子

2009 年 7 月 22 日

                    花   下野  八重咲き梔子
                   花器   鉄製農器具

 

           日本の歴史を振り返ってみますと、鉄の農器具が生まれて飛躍的に
           農産物の収穫も伸びて参ります。それとともに耕地の開墾がなされ、
           それらの荘園地主である貴族が、文化の中心になり、日本人の心の
           礎ともなる、文化が花開くことになります。
           文章が飛躍しすぎておりますが、各自鉄文化を穴埋めして下さい。

           私は山梨の農家で生まれ育ちましたので、いつも身近に鉄製農器具
           がありました。それらを作業の終わった後、洗い、磨いて明日に備
           える祖父や父の姿が思い出されます。

           この花器に見立てた農器具は鋤簾でしょうか。
           清楚で香り高い梔子の花と今を盛りと群生しています下野を活けて
           みました。
           梔子の良い香りが店中に満ちております。

蓮の花

2009 年 7 月 11 日

                                       花   蓮
                                   花器    志野花入れ

 

       東京の盂蘭盆会の頃になりますと、美しい蓮の花が咲きます。
       普通の花屋さんでは仏前に供えるという目的だけで、葉が付い
       ておりません。葉があっても、供物を包むために、茎を切り
       とっております。市場でこの様にして売っておるそうです。
       茶花、山野草を扱っております花屋さんでないと、花と葉を
       一緒にそろえておりません。
       今年は幸いにもお寺の境内に大きな鉢に幾鉢も蓮を育てており
       ますのを、御住職にお願いしていただいてきました。

       この、清らかな花を眼前にしておりますと、こちらの心までも
       澄みゆく心地がしてまいります。

       蓮の花は泥中より出でて清らかな花を咲かせるので、仏教にも
       深く取り入れられております。
       泥水を濁世に喩え、その中においても、心は泥に染まらず、純粋
       で清らかに生きていくことを言っております。

氣の呼吸法と健康  13

2009 年 7 月 7 日

佐藤一斎著
言志四録(2) 
言志後録 55 日々の心得

志気は鋭からんことを欲し、操履(そうり)は端(ただし)からんことを欲し、
品望は高からんことを欲し、識量は豁(ひろ)からんことを欲し、
造詣は深からんことを欲し、見解は実ならんことを欲す。

訳文
心の勢いは鋭くありたく、行いは端正でありたく、
品位や人望は高くありたく、見識や度量は広くありたく、
学問、技芸のきわめかたは深くありたく、ものの見方や解釈は真実でありたい。

言志後禄:全255条。佐藤一斎57歳(1828年)から67歳(1838年)までに執筆されたもの

素晴らしい言葉ですね。
読ましていただいているだけでも、背筋がすっと伸びて参ります。
いくつになっても、私たちは、素晴らしい人、言葉、文章、自然、造詣にめぐりあう
ことが出来ましたら、その時から新たな精神と肉体とを作り出すことが出来ると思います。

私もこの年齢になりまして、この様な境地を目指して 日々勤めております。
それは又喜びでも有ります。
この喜びや実践が明日への活力に繋がっているのではないかと思います。

佐藤一斎先生も日々呼吸法を実践していらっしゃいました。

白桔梗

2009 年 7 月 7 日

                                                 花   白桔梗
                                               花器  竹製丸蓋もの

 

                    琳派の中でも特に乾山は陶器にも絵画にも多く
                    桔梗を題材にとっております。
                   それらは愛らしく、凛とした姿で描かれ、人々の
                   心を留めてやまない風情です。

                  その他にも古銅の花入れ、青磁桔梗形香合、伊万里
        の白磁や瑠璃の向付けなどにも多く見られます形です。

        又道具の文様や家紋などにも用いられ、古くから、
        多くの人々に愛され続けてきた花と思います。

蒲の穂 縞薄 桔梗

2009 年 7 月 2 日

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                     花    蒲の穂、縞薄、桔梗
                     花器   花かご

 

          蒲の穂、
          皆さん、因幡の白兎のお話をご存知と思います。
          この蒲の穂が秋になると蒲の穂綿になり、これが止血剤に
          なるようです。それを知っていた大国主命は、兎にそれを
          教えて、兎はそれにくるまって疵を癒し、元気になるという
          話です。

          桔梗も又根は生薬として鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用がある
          とされているようです。

          蒲の穂、縞薄、ともに葉の清々しさを桔梗とともに花篭に
          盛ってみました。

氣の呼吸法と健康  12

2009 年 6 月 10 日

今回は姿勢について書かせていただきます。

姿勢とは字の如く勢いある姿ですが、
この勢いを今の学校教育などの「気をつけ」の姿勢と捕らえますと、
それはかえって身体を緊張させて、力を滞うらせてしまいます。
本当の正しい姿勢とは、最も楽で、安定している、つまり自然体
なのです。

この、自然体の正しい姿勢を得るためにはどのようにしたらよい
かと申しますと、

立ち姿の場合ですと、

1、つま先立ちを2~3回する、この時、つま先立ちから踵を下ろ
  すとき、踵に重みを置かず、フワッと踵を下ろす。
2、4~5回足踏みをし、踵に重みをかけず、フワッと立つ。
3、仙骨を立て、肩の力を抜いてフワッと立つ。

1,2,3を同時に行うということではなく、どれか1つ自分にあった
方法をやれば宜しいと思います。
フワッということは静に力を抜いてということです。

座り姿(正座)の場合ですと、

1、まず、膝立ちをして、(この時足のつま先は立てています)それから
  肩を3~4回上下させて、フワッと正座します。(足の親指は軽く重
  なっております。)念のためもう一度肩を
  上下させて、リラックスさせてから両手を腿に静に置きます。

立ち姿でも座り姿でも、いずれも、正しい姿の場合は、ほんの少し前のめり
の状態です。
 
これらは電車を待っている時間や、テレビを見ている時間に何度も何度も
試して、自分の身体に覚えさせることが肝要です。

3、をまず実験してみて下さい。
このときの顔の様子は溌剌として、氣が漲っておりいますが、仙骨が
曲がっておりますときは、氣のないぼんやりとした顔つきになります。
このようなときこそ、所謂見てても見えず状態で、事故や怪我のもとに
なり易いです。

嬉しいことに、この正しい姿勢により、何かをやり遂げる強固な意志や
敏捷性、凛然とした精神をももたらしてくれます。

正しい姿勢は、いずれも磐石の姿勢になります。この時、血流がよくなり、
毛細血管の隅々まで血液が行き渡り、血液の機能を十分果たして、生命力
を高めて、病を未然に防いでくれます。
又この姿勢で氣の呼吸法をおこないますと、長時間楽に行うことができます。
正しい姿勢で長時間の氣の呼吸法を行いましたら、まさに鬼に金棒です。

丹波火もらい

2009 年 6 月 9 日

                                          花    金枝梅 かわら撫子
                      花器   丹波火もらい
          

 

          路傍に金枝梅が雨に打たれてきれいに咲き誇っております。

          挿すには丁度頃合の花の蕾をつんでも、店に着いたときには
          もう満開になっております。
          咲くのも早いけど、散るのも早い花ですが、次から次へと明るい
          黄色の花を開花させて梅雨の鬱陶しさを、跳ね除けてくれます。
          

          今でこそ栓をひねれば、ぱっと火がついて湯を沸かしたり、
          料理を煮炊き出来ますが、明治位まではこの火もらいの容器
          は大変大事な道具だったとおもいます。
          大事に保存した埋火の火種を、この容器に入れて、竈に火を
          つけたのでしょう。
          想像するだけでも毎日の労力がしのばれます。

          よくよく使われたのでしょう。口の周り、持つ部分は釉薬が剥げて
          しまっております。

          この容器は今では花活けや、香立てにして楽しんでも宜しい
          かと思います

信楽旅枕花入れ

2009 年 5 月 29 日

                花   下野 りょうぶ
               花器   信楽旅枕花入れ

 

      自然釉が口辺にちょっと掛かっているだけで、真っ赤に焼けた
      信楽独特の地肌の美しい旅枕に下野(しもつけ)、りょうぶを
      活けてみました。
 
      下野は庭木や街路樹としてなじみの深い花です。開花寸前の蕾
      は赤く、静ですが、群生して開花している姿は賑やかな装いです。

      りょうぶはあまり馴染みないと思いますが、若芽の美しい木です。
      毎年、私は若芽が出てくると、花芽の出るのを待ち焦がれます。
      待ち焦がれた花芽は枝先から2~4本の花序を出して、最初はこの
      活けた花のように若草色で目立ちませんが、なんとも初々しい感じ
      です。日毎に小さな花が開いて白さを増してくると共に長く垂れ
      下がります。