おもてなしの花
あけびの花
2010 年 3 月 28 日 日曜日桜
2010 年 3 月 21 日 日曜日貝母百合
2010 年 3 月 13 日 土曜日サンシュウの花と蕗の董の花
2010 年 3 月 3 日 水曜日花 サンシュウの花 蕗のとうの花
花器 丹波火もらい
サンシュウの花は、春つげ花と申しましょうか、宮崎の椎葉地方の民謡
ひえつき節の冒頭で、”庭のサンシュウの木”と歌われておりますが、
これがこの花です。
今朝もウォーキングしておりますとき、満開の大木を偶然にも観ました。
黄色の花が木一杯に咲いて、そこだけが、いち早く春が来たような明るく
温かな感じでした。
蕗のとうは芽が出てすぐの物を、てんぷら、味噌炒め、味噌汁の実等で
頂きます。今年もすでデパートやスーパー等に出回っておりますので
もう召し上がった方もあるかとおもいます。
香りが強く、ほんのり苦みがあり、酒の肴にはもってこいの食材です。
芽がこのような花になります。
花はじみで目立たない花です。
三又、やぶ椿
2010 年 2 月 10 日 水曜日水仙
2010 年 2 月 5 日 金曜日紅梅
2010 年 1 月 27 日 水曜日紅梅 白百合 ストック
2010 年 1 月 15 日 金曜日花 紅梅、白百合、ストック
花器 黒信楽大壺
紅梅に華やかな白百合の花と濃い紫色のストックを配し
て活けてみました。
ストックは杖の意味のだそうで、花の割に幹や茎がしっ
かりしております。
花言葉は「未来を見つめる」、「努力」、「思いやり」だ
そうで、初春にふさわしい花と思います。
その中でも紫色の花は「おおらかな愛情」だそうです。
梅も百合もストックもそれぞれ香りの強い花ですが、
それぞれが牽制しあうのでしょうか、あまり強烈な香り
はせず、温かな包み込むような香りを発しております。
これらの花は私の住まいの地元狛江産の花々です。
梅は毎年春先は花を楽しみ、梅雨時には梅酒と梅干を
漬けて、真夏、店に見えますますお客さま方とご一緒に
暑気祓いに飲んで楽しみます。
今年も狛江の花々でお楽しみいただきたく存じ上げます。
松、蝋梅、千両
2010 年 1 月 4 日 月曜日紅梅と椿
2009 年 12 月 25 日 金曜日花 紅梅、椿(藪椿、西大母)
花器 新羅須恵器壺
今年も おもてなしの花 を見ていただきまして誠に
有難うございました。
おもてなしの花 のために野に咲く自然の花を求めて
私の住んでおります狛江市中をよく歩きまわりました。
遊歩道などの整備されておりますところの植樹には木札が
ついて名前がわかりますが、草類には名札がついておりま
せんので、その花の名前を見つけ出すのに、ひと苦労、
花図鑑を開いても名前が見いだせないないこともしばしば
有り、写真は撮ったものの、公開出来ないこともありました。
おかげで、数多くの花の名前を覚えられましたのと、その
花にまつわる物語等も知ることが出来ました。
それにもまして、花を求めてミツバチの如く歩き回って
おります内に、健脚になり、スマートな体形になりました。
これが一番の収穫で御座いました。
来年もお楽しみ下さいますようお願い申し上げます。
、
八重椿と千両
2009 年 12 月 19 日 土曜日水仙
2009 年 12 月 3 日 木曜日野菊
2009 年 11 月 19 日 木曜日 花 野菊
花器 台形竹籠掛け花入れ
吐く息が白く見える程に、ぐっと冷え込んできました。
行く秋を惜しむかの如くけなげに咲いている野菊の花を
眺るにつけ心潤う思いがします。
昨今は観賞用に大輪の菊がもてはやされておりますが、
それらは、華やかで晴れ晴れしいですが、品評会にも出さ
れる程ですので、競う心が見えて私の心にはなじみません。
やはり和の空間には小菊が似合うように思います。
この竹籠は編み方は極々平凡ですが、上が丸く、下が
扁平 で高さもありますので、花を盛るのに相応しい籠と
思います。
黒く煤けた色の中から飴色の光沢ある竹が覗いておりま
す。
これを取り上げた先人の目と共に愛情の深さを感じます。
桐の実と花芽
2009 年 11 月 5 日 木曜日 花 桐の実と花芽
白玉椿
花器 黒信楽大壷
桐の花は4月~5月に掛けて薄紫の房状の綺麗な
花をつけますが、木の上部に花をつけますので、
桐の花を活けたいなーと思いましても、採取する
ことが出来ませんでした。
暫くぶりに銀座の ”野の花 司”に参りましたら
桐の実が目に付きましたので買い求め、黒信楽の
大壷に活けて見ました。
真ん中の焦げ茶色のが実で、左右の房状のが来年
咲く花芽です。
桐といいますと、主人鶴岡隆司の存命中は日曜日
の午後暇なとき、花札を取り出し座布団の上に白
い布をしいて、六百件をして楽しみました。
こんなときは、男女も夫婦も有りませんで、闘争心
丸出しにして、点数を数えながら、場と手持ちを
見比べながら、あるいは相手の思惑をこちらも考え
ながらと、なかなかの頭脳体操でした。
大体20回ぐらい勝負して、負けた方が飲み屋の
飲み代を支払うというほほえましい遊びでした。
今は懐かしく想い出されます。
むべの実
2009 年 11 月 3 日 火曜日花 むべの実
花入れ 竹編み掛け花入れ
あけびと同じような実をつけますが、大きさは
あけびよりずっと小さく、色は赤紫色です。
あけびのようにぱかっと実は開きません。
ただ葉はこの様に肉厚で青々としています。
「むべなるかな」という言葉があるので、この植物と
何か関係あるかとインターネットで引きましたら
むべなるかな 伝説の果実 深井 武臣
◇「天智天皇の一言が語源」ムベで街づくり◇
日本経済新聞(2003/12/03)文化面より
「むべなるかな(いかにももっともなことであるなあ)」
晩秋、ほのかに甘い赤紫の実のなるアケビ科の低木「ムベ」。
この植物の語源が、天智天皇が発せられた一言だったという
ことをご存じだろうか。
琵琶湖のほとりに位置する滋賀県近江八幡市の北津田町には
古い伝説が残っている。蒲生野に狩りに出かけた天智天皇が
この地で、8人の男子を持つ健康な老夫婦に出会った。
「汝ら如何(いか)に斯(か)く長寿ぞ」と尋ねたところ、
夫婦はこの地で取れる珍しい果物が無病長寿の霊果であり、
毎年秋にこれを食するためと答えた。賞味した天皇は「
むべなるかな」と得心して、「斯くの如き霊果は例年貢進せよ」
と命じた。
10世紀の法典集に記録
その時からこの果実をムベと呼ぶようになった。10世紀の
法典集「延喜式」31巻には、諸国からの供え物を紹介した「
宮内省諸国例貢御贄(れいくみにえ)」の段に、近江の国から
ムベがフナ、マスなど、琵琶湖の魚と一緒に朝廷へ献上されて
いたという記録が残っている。
と有ります
私もこれから毎年食べて、健康で長寿にあやかりたいと
思います。
お茶の花
2009 年 10 月 28 日 水曜日秋海棠
2009 年 9 月 4 日 金曜日にがうり
2009 年 8 月 23 日 日曜日芒、水引、竜胆
2009 年 8 月 11 日 火曜日 花 芒、水引草、竜胆
花器 竹花籠
残暑お見舞い申し上げます
今年は夏の日らしい夏の日もなく、全国あちこちで、水による
被害が続出しています。
それの犠牲になる死亡事故も相次いでおります。
この方達にご冥福をお祈りいたします。
この様な天の異常気象を受けてでしょうか、芒、竜胆も早、
咲き始めてきました。
水引草も涼しいせいでしょうか。いっこうに衰えを見せません。
私は朝のウォーキングと「おもてなしの花」と、が狛江の土地柄
とうまくマッチして、自然に咲いております花に事欠くはあまり
ありません。それと同時に植物、花を通して天地、自然を身体を
通して観察させて頂いております。
それにしましても今年は花々の狂い咲きが非常に多く観られます。
やはりこれらを察知して、天を畏れ、敬う気持ち持って謙虚に生き
なければならないと思います。
熨斗蘭
2009 年 7 月 29 日 水曜日下野 八重咲き梔子
2009 年 7 月 22 日 水曜日 花 下野 八重咲き梔子
花器 鉄製農器具
日本の歴史を振り返ってみますと、鉄の農器具が生まれて飛躍的に
農産物の収穫も伸びて参ります。それとともに耕地の開墾がなされ、
それらの荘園地主である貴族が、文化の中心になり、日本人の心の
礎ともなる、文化が花開くことになります。
文章が飛躍しすぎておりますが、各自鉄文化を穴埋めして下さい。
私は山梨の農家で生まれ育ちましたので、いつも身近に鉄製農器具
がありました。それらを作業の終わった後、洗い、磨いて明日に備
える祖父や父の姿が思い出されます。
この花器に見立てた農器具は鋤簾でしょうか。
清楚で香り高い梔子の花と今を盛りと群生しています下野を活けて
みました。
梔子の良い香りが店中に満ちております。
蓮の花
2009 年 7 月 11 日 土曜日 花 蓮
花器 志野花入れ
東京の盂蘭盆会の頃になりますと、美しい蓮の花が咲きます。
普通の花屋さんでは仏前に供えるという目的だけで、葉が付い
ておりません。葉があっても、供物を包むために、茎を切り
とっております。市場でこの様にして売っておるそうです。
茶花、山野草を扱っております花屋さんでないと、花と葉を
一緒にそろえておりません。
今年は幸いにもお寺の境内に大きな鉢に幾鉢も蓮を育てており
ますのを、御住職にお願いしていただいてきました。
この、清らかな花を眼前にしておりますと、こちらの心までも
澄みゆく心地がしてまいります。
蓮の花は泥中より出でて清らかな花を咲かせるので、仏教にも
深く取り入れられております。
泥水を濁世に喩え、その中においても、心は泥に染まらず、純粋
で清らかに生きていくことを言っております。
白桔梗
2009 年 7 月 7 日 火曜日蒲の穂 縞薄 桔梗
2009 年 7 月 2 日 木曜日 花 蒲の穂、縞薄、桔梗
花器 花かご
蒲の穂、
皆さん、因幡の白兎のお話をご存知と思います。
この蒲の穂が秋になると蒲の穂綿になり、これが止血剤に
なるようです。それを知っていた大国主命は、兎にそれを
教えて、兎はそれにくるまって疵を癒し、元気になるという
話です。
桔梗も又根は生薬として鎮咳、鎮痛、鎮静、解熱作用がある
とされているようです。
蒲の穂、縞薄、ともに葉の清々しさを桔梗とともに花篭に
盛ってみました。
丹波火もらい
2009 年 6 月 9 日 火曜日 花 金枝梅 かわら撫子
花器 丹波火もらい
路傍に金枝梅が雨に打たれてきれいに咲き誇っております。
挿すには丁度頃合の花の蕾をつんでも、店に着いたときには
もう満開になっております。
咲くのも早いけど、散るのも早い花ですが、次から次へと明るい
黄色の花を開花させて梅雨の鬱陶しさを、跳ね除けてくれます。
今でこそ栓をひねれば、ぱっと火がついて湯を沸かしたり、
料理を煮炊き出来ますが、明治位まではこの火もらいの容器
は大変大事な道具だったとおもいます。
大事に保存した埋火の火種を、この容器に入れて、竈に火を
つけたのでしょう。
想像するだけでも毎日の労力がしのばれます。
よくよく使われたのでしょう。口の周り、持つ部分は釉薬が剥げて
しまっております。
この容器は今では花活けや、香立てにして楽しんでも宜しい
かと思います
信楽旅枕花入れ
2009 年 5 月 29 日 金曜日 花 下野 りょうぶ
花器 信楽旅枕花入れ
自然釉が口辺にちょっと掛かっているだけで、真っ赤に焼けた
信楽独特の地肌の美しい旅枕に下野(しもつけ)、りょうぶを
活けてみました。
下野は庭木や街路樹としてなじみの深い花です。開花寸前の蕾
は赤く、静ですが、群生して開花している姿は賑やかな装いです。
りょうぶはあまり馴染みないと思いますが、若芽の美しい木です。
毎年、私は若芽が出てくると、花芽の出るのを待ち焦がれます。
待ち焦がれた花芽は枝先から2~4本の花序を出して、最初はこの
活けた花のように若草色で目立ちませんが、なんとも初々しい感じ
です。日毎に小さな花が開いて白さを増してくると共に長く垂れ
下がります。
山法師
2009 年 5 月 15 日 金曜日蜜柑の花
2009 年 5 月 13 日 水曜日 花 蜜柑の花
花器 大籠
みかんの花が 咲いている
思い出の道 丘の道
はるかに見える 青い海
お船がとおく 霞(かす)んでる
これは皆さんにも馴染みで懐かしい「みかんの花咲く丘」という童謡ですが、
この情景は、愛媛、紀州、静岡等はるか海を見渡せるところでしょうか。
なんと長閑で美しい色彩を感じる歌でしょう。
みかんの花は、青々として密生した葉の中に、真っ白な花がびっしりと
甘い芳香を漂わせて咲いております。この甘い芳香に誘われて、蜂が多く
飛び交っております。
狛江の農協にも冬になると蜜柑が出荷されておりますが、あまり甘く有りません
ので、もっぱらジュースに利用します。
挿すのに、あまりにも葉が多く茂っておりましたので、相当葉を落としました。