おもてなしの花
野竹と紫蘭を活ける
2011 年 5 月 4 日 水曜日藤の花
2011 年 4 月 29 日 金曜日花 藤
花器 新羅須惠器壺
枝の絡みあった藤棚から、藤色の花房がいろよく長く
垂れ下がり、当たり一面をほのかな芳香で満たしており
ます。なんとも艶やかな風情です。
私も若かりし頃日本舞踊をたしなんでおりまして、長唄
「藤娘」の中の藤音頭を良く踊りこんだものです。
藤の花房 いろよく長く
可愛がろとて 酒買うて のませたら
うちの男松に からんでしめて てもさても
十返りという名のにくや かへるという 忌み言葉
はなものいわぬ ためしでも
知らぬそぶりは ならのきよう
松にすがるも 好き好き
松にまとうも 好き好き
好いて好かれて はなれぬ仲は ときわぎの
たち帰えらで きみとわれとか
おお嬉し おおうれし
白山吹を活ける
2011 年 4 月 20 日 水曜日春の彩りを活ける
2011 年 4 月 1 日 金曜日手提げ煙草盆に貝母百合、ラッパ水仙を活ける
2011 年 3 月 22 日 火曜日飛騨籠に春を活ける
2011 年 3 月 4 日 金曜日花 木瓜、菜の花、蕗のとう
花器 飛騨籠
もうすぐ春ですね。
春の先駆けの花々を、台所で真っ黒になり、照りかがやく
飛騨籠に活けてみました。
飛騨籠と言う言葉を初めて知りましたが、箱にそのように
書いて有りますので、その名称を使いました。
双耳壷に白梅と馬酔木を活ける
2011 年 2 月 28 日 月曜日鼓に桜文蒔絵の火鉢に紅白椿を活ける
2011 年 2 月 18 日 金曜日黄色水仙を活ける
2011 年 2 月 9 日 水曜日金銀螺鈿蒔絵の火鉢に紅梅をいける
2011 年 1 月 21 日 金曜日志野花入れに蝋梅、紅梅、藪椿を活ける
2011 年 1 月 6 日 木曜日絵唐津の壷に晩秋を活ける
2010 年 11 月 16 日 火曜日黄瀬戸水差に野菊を活ける
2010 年 11 月 10 日 水曜日木製杵形花入れに水引草と野紺菊
2010 年 10 月 26 日 火曜日多摩川土手の秋の野草
2010 年 10 月 6 日 水曜日花 薄、よめな、いたどり、えのころ草、彼岸花
花器 瀬戸石皿
10月に入りましても半袖姿でいられます今年は多摩川の
土手の草木もまだ青々としておりますが、秋を告げる薄、
よめな、彼岸花が今を盛りに咲き誇っております。
それにいたしましても土手のウォーキング者の多くなりま
したこと。昨年に比しても倍位になったのではないでしょ
うか。特に50代後半以降が多くなったように見受けられま
す。
一人で、ご夫妻で、3人ぐらいの友達同士でと、嬉々とし
て汗を流しております。
中には顔なじみになりまして二言、三言、言葉を交わす方
も出来ました。
この中の一人の小柄なご婦人は軽い脳梗塞の後遺症で右手
が不自由で杖をついてリハビリ方々ウォーキングをしてお
りましたが、4,5か月立ちましたら、何とも力強い歩き方に
なって参りました。顔にも笑みが漏れるようになり、杖を
手放せるのももう間近ではないでしょうか。その効果は素晴
らしく、私も思わず応援の言葉を掛けてしまいます。
毎日歩くことが心身の健康をもたらすのに大変効果がある
ことは、このご婦人の例を見ても良く分かります。
どうぞ皆さまも大いに歩いて健康になって下さい。
これにはお金はかかりませんが、大変な意志力と実行力を
必要とします。
曼寿紗華
2010 年 9 月 23 日 木曜日花 曼寿紗華
花器 瀬戸石皿
別名彼岸花と言いますが、丁度秋の彼岸ごろ咲く
からでしょうか。
真っ赤な華やかな花を付けて群生します。その部分
まるで真っ赤な絨毯を敷きつめた様で目に鮮やかな
光景です。
この花はなんとも不思議な生態で、開花後晩秋ご
ろになりますと茎がなくなってしまい、その後に
深緑で艶やかな線型の細い葉をロゼット状に出しま
す。
その葉も春ごろになりますと消えてしまい、その場
所には表面は何もなくなってしまいますが、開花期
になるとにょきにょき花芽を付けて伸びてきます。
それでこの花は花のときには葉がなく、葉のときに
は花がないことから
「花は葉を思い、葉は花を思う」
といわれ、、韓国ではこの花を「サンチョ(相思華)」
と呼ぶそうです。
然し大変毒性の強い花ですので間違っても口に入れない
よう注意をしましょう。
鎌倉時代古銅の水注に秋明菊を活ける
2010 年 9 月 21 日 火曜日さつま芋の花
2010 年 9 月 10 日 金曜日花 さつま芋の花
花器 鉄製農器具、唐津皮鯨盃(口径 11㎝)
今朝久しぶりに多摩川の土手を東京湾に向かって下り、帰りは
並行してある遊歩道を歩いておりますと、隣接している畑に
さつま芋の花が咲いているではありませんか。
私は生まれて初めてさつま芋の花を見ました。
調べましたらさつま芋はひるがお科と言うことですが、めった
に花を付けないそうです。今年の異常気象のせいでしょうか。
さつま芋の花はラッパ状に開き、真ん中を紫色に染め、全体は
薄いピンク色で、ひる顔の花に似てとても愛らしく、美しいで
す。
さつま芋は大変生命力、繁殖力の強い植物で茎を挿しておくだけ
で根が生えてきますので、鉢に挿木して来年花が楽しめたら嬉し
いです
トルコ桔梗、初雪草
2010 年 8 月 31 日 火曜日花 トルコ桔梗 初雪草
花器 鉄製農器具
今年の夏は殊のほかの猛暑で、然も雨が降りませんので、
ウォーキングをしておりましても、葉の枯れている、あるいは
立ち枯れている草木が目立ちます。
野菜園、果樹園等天を仰いで苦慮していることと察します。
ひと雨欲しいところです。
昨年この農機具に花を活けましたとき、私も農家の娘として
育ちましたことを書きましたが、私が小学校5,6年の頃
だったでしょうか、夏の日照りが続き、地割れがひどく、当時
はまだ自動車もありませんでしたので、耕運機にドラムカン
2本を積んで遠くの川まで水を汲みに行きそれを畑に撒く、
まさに焼け石に水の状態でしたが、私も小さいながら、必死で
手伝いました記憶が有ります。
そんな土地だけに、村に水道が通った時の感激は今でも忘れま
せん。山から引いたその水道水は各畑にスプリンクラーを設置
して、果樹栽培では有数な土地になっております。
この暑さが今週末つ位まで続きそうです。
皆さまご自愛の程お祈り申し上げます。
ひまわりと鉄砲百合
2010 年 8 月 10 日 火曜日風船かずら
2010 年 7 月 18 日 日曜日つきぬき忍冬
2010 年 7 月 14 日 水曜日 花 つきぬき忍冬
花器 籠掛け花入れ
忍冬唐草は日本の古代の仏教美術の文様に始まって
金工品、漆芸品、染色品と古代から近代まで幅広く
愛され、使われ続けております。
この木は大変繁殖力が強く、年ごとに花をたくさん
付けます。
この故に古代から、繁栄、繁殖を願って文様として
愛され続けておるのでしょうか。
私はこの花を観るたびに、亡き母の優しい顔を思い
出します。
まだ母が丈夫な頃、年に1~2回私の家に遊びに来
ておりました。
その時もそぼ降る天気でしたが、母と二人、家の周
りを散歩している時でした。よその家の塀に沿って
このつきぬき忍冬の花がびっしりと満開に垂れ下が
っておりました。
それを観た母の顔は満面の笑みで何と美しいでしょ
うと暫く花を見上げてそこに佇んでおりました。
私はその時まで、その花の名前を知りませんでした
ので、なんという名前と聞きましたら つきぬき忍冬
だよと優しい声で教えてくれました。
薊、白桔梗
2010 年 7 月 5 日 月曜日 花 薊、白桔梗
花器 籠花活け
あざみの歌
作詞 横井 弘
作曲 八洲 秀章
昭和24年
1 山には山の 愁い有り
海には海の 悲しみや
まして心の 花ぞのに
咲きし薊の 花ならば
2 高嶺の百合の それよりも
秘めたる夢を ひとすじに
くれない燃ゆる その姿
あざみに深き わが想い
3 いとしき花よ 汝はあざみ
こころの花よ 汝はあざみ
さだめの径は はてなくも
香れよせめて わが胸に
あざみの歌を歌いながら、この歌詞を書いておりますと、
若き青雲の志を持って日々過ごしておりました頃をおも
いだし、胸がきゅんとなります。
あざみは可憐な花を咲かせますが、それを手折ろうと
しますと堅い棘にはばまれます。
「美しい花には棘が有る」と言われますが、人も物も
同じ様な傾向が有るようにおもいます。