おもてなしの花

遅咲き萩の花

2014 年 11 月 4 日 火曜日
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花   萩の花

花器  鉈篭

 

萩の花は秋の7草の筆頭としてなじみ深い花です。

万葉の時代から愛され、万葉集にも沢山読み込まれ ております。

萩の木はしなやかな細い枝です.その先端に 沢山花をつけますので、

風が吹くと揺らめいて、 一層風情を誘います。

この萩の花は、狛江駅と泉龍寺の境内の境に 咲いていますが、

北側で日が当たらないので このように遅くまで咲いているのでしょうか。

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あけびの実

2014 年 10 月 28 日 火曜日
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   果物    あけびの実

課題    欅材3足丸盆

 

ここに来まして急激に冷え込んで参りました。

皆様風邪など引きませむ様ご自愛くださいませ。

 

この、あけびの実は狛江の邸宅の垣根に絡まっていました のを、

頂いてきました。

あけびの名前は、実が熟して割れたさまが、人の「あくび」 に似ていることから

「あけび」に変化していった。 また、実は熟してくるとぱっくり口をあけたように

裂けることから、「開け実(あけみ)」→「あけび」になった、 という説もあるようです。。

 

あけびは春は可愛らしい紫色の花をつけて蔓ごと 生け花で楽しめ、

秋はこうして中の甘い実を楽しみ、 蔓は篭などを編んで用の役にたちと

深く人間と関わって 来ました。

あけび篭は、野花を引き立ててくれます、味わいあるものが 多いと思います。

 

 

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稔りの秋を活ける

2014 年 9 月 26 日 金曜日
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花    赤米  鶏頭の花

花器   古備前3耳壷

 

彼岸も過ぎて、秋めいて参りました。

赤米も鶏頭の花も、狛江の農家の方々が切り花用に 栽培しているものです。

特に赤米は神社の神事用にも供えられているよう です。

鶏頭の花は花が鶏の鶏冠(とさか)状に見えるので この名が付いたといわれ、

万葉時代にはすでに渡来 していて万葉集にも読まれて降ります。

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古備前三耳壷にコスモスを活ける

2014 年 9 月 4 日 木曜日
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花   コスモス、吾亦紅

花器  古備前3耳壷

 

9月に入り、少し涼しくなりましたら 狛江のコスモスも一斉に

咲き始めました。

本日も長野からお見えのお客様の談では 「もう長野では1週間程前

から、満開です」 とのことです。

これからあっと言う間に秋の装いになって いくことでしょう。。

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桔梗を活ける

2014 年 7 月 14 日 月曜日
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花     桔梗

 

花器    花籠

 

 

ここに来まして、やっと夏らしい陽気になってまいりました

清々しい紫色の桔梗だけをたんと活けてみました。

少しは涼を感じ取っていただけましたらうれしいです。

紫色を写真で出すのは難しいですね。

桔梗はなん度も「おもてなしの花」で取り 上げておりますが、

青色にしか出ません。

御見苦しき点お許し下さい。

 

今 甲斐は 「納涼サプライズ新・古陶酒器展」を開催中です。

展示しております酒器の中から、ご自分の気にいった

酒器を使って、お酒を楽しむこともできます。

皆様お誘い合わせてどうぞお出かけ下さいませ。

 

 

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フトイと玉川杜鵑を活ける

2014 年 6 月 9 日 月曜日
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花    フトイ、玉川杜鵑

花器   志野花入れ

 

梅雨に入り、うっとうしい日が続いて おります。

此の爽やかな花をご覧くださいまして、 少しでも

晴れやかな氣分になって頂けまし たら

幸いで御座います。

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鷹の餌ふごに芍薬を活ける

2014 年 5 月 26 日 月曜日
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花   芍薬

花器  鷹の餌ふご

 

餌ふごとは鷹の捕えた獲物を入れる容器の 事を言い

ますが、江戸時代は大名家では盛ん に鷹狩が行われて

、この餌ふごも沢山あったと 思いますが、今はあまり

見かけることもありま せん。

大分以前駒場の日本民芸館で、艶々とした 色合いの

餌ふごを観ました時、何と美しく、、行き届いた 造形だろう

と心の深くに刻みこまれました。

それから、出会うと掌中にして、花を挿して 楽しんでおり

ます。

太い竹で複雑な編み方をしておりますので、 カチッとした

中にも品格があり、花を引き 立ててくれます。

 

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縄文鉢にてっせんを活ける

2014 年 5 月 16 日 金曜日
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花   鉄線

花器  亀が丘縄文鉢

 

この てっせんは本来は蔓花ですが、挿し花用として 枝を添えて

真っ直ぐに育てた花ですが、その濃い 紫色は高潔な感じを与えて

くれます。

ちなみに、てっせんの花言葉は{高潔」「たくらみ」 「美しい心」などと

あります。

縄文鉢も此の高潔な花を自然に受け入れて互いを 引き立たせております。

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銀象嵌手燭に白花紫蘭を活ける

2014 年 5 月 3 日 土曜日
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花     白花紫蘭

花器   網干、波に千鳥文銀象嵌手燭

黒漆そば猪口

 

ゴールデンウィークも後半に入り、五月晴れの

爽やかな日が続いております。

此の陽気に誘われますように、ベランダで育てて おります

白花紫蘭が咲き始めました。

ずぼらな私でも育たられるほど、強い植物で、 年々増えて

長いこと目を楽しませてくれます。

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黒高麗徳利に牡丹を活ける

2014 年 4 月 12 日 土曜日
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花    牡丹

花器   李朝黒高麗徳利

 

牡丹ははるか隋、唐のころより「富貴草」 「百花の王」等と

呼ばれて、愛でられております。

李白や白楽天も楊貴妃を牡丹になぞらえて 歌っております.

日本でもすでに平安時代には「深見草」と呼ばれ

「人しれず思う心は深見草 花咲きてこそ 色に出けり」

千載集 加茂重保 と歌われております。

7分咲きのこの牡丹、何とも妖艶な美しさで 御座います

。文章を書いています此の手も止めて、 見入ってしまう程です。

ほのかですが、香しい牡丹花の香りが、

骨董の店甲斐 の店内の空間に漂っております。

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山桜を活ける

2014 年 4 月 2 日 水曜日
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花   山桜

花器  唐津鉄釉大瓶

 

桜花爛漫の候で御座います。

お天気に恵まれ、東京の桜の名所はどこも 大賑わいの様子です。

ここに活けました山桜は狛江の農家に咲き ました花です。

真っ白で、若葉も一緒に芽吹いておりますので、 染井吉野と

大分趣が違います。 むしろ桜桃の花に近い感じがします。

私の故郷は昔からサクランボを育て出荷して おりましたので。

この時期サクランボを実らせる 為、交配の手伝いをしたことを思い出します。

このころは桜桃の白い花、桃のピンク色の花、 李の白色の花とと次々に咲きだします。

その花の下におりますと、何とも言えぬ甘い香り がします。

女学校帰りに釜無川を渡る時、私の住んでいる 少し高台にあります地域はピンクと白の

絨毯を 敷き詰めたような美しさでした。

今でも目の前に浮かび上がります。

 

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鉈籠にクリスマスローズを活ける

2014 年 3 月 14 日 金曜日
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花      クリスマスローズ

花器     鉈籠

 

今年は東京も例年にない大雪に見舞われ、

寒さも一入でした。

別名「雪おこし」の名もあるクリスマスローズ も、

ここにきて、路地で花をつけるようになりま した。

ひたむきに咲く可憐な花は、そのひたむきさ が、

人の心をとらえるのでしょうか。

 

 

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木瓜の花

2014 年 1 月 30 日 木曜日
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花   木瓜

花器  唐津鞘

 

私の住んでいますマンションの片隅に植えて あります

木瓜の木の、まだ固い蕾の木を切って 店に挿して

、咲く日を待ちわびて楽しんでおり ましたら、暖房が

効いているせいか、一週間 で満開になりました。

少しずつ若葉も芽吹いて、一層華やかに咲き 誇って

おります。

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柄香炉に水仙を活ける

2013 年 12 月 23 日 月曜日
花    水仙

花器    金銅柄香炉

 

 

今年も後1週間。
「光陰矢の如し」  矢のスピードよりも早い
のではないかしらと思われるほどの速さで、
今年もくれようとしております。

仏前にあって、仏様に香りを捧げて何百年、
蓮の茎、花、実を象った柄香炉。
鍍金はほぼ剥落してしまいましたが、店の
小阿弥陀如来の前に、水仙を活けて、水仙
の香しい香りを供えてみました。

 

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無花果をお供えする

2013 年 10 月 6 日 日曜日
果物   イチジク台

花台   欅材3足丸台

 

頂き物のイチジクですが、あまり見事なもので、
台に載せて、店にお供えしてみました。

不老長寿の果物として、昔から愛食されており
ます。

私の実家の庭の片隅には大きなイチジクの木が
ありましたので、一度に5,6個位をペロッと食べた
ものです。
割って、真ん中の赤い部分を食べますが、あっさ
りしたほのかな甘みがあっていくつでも食べられた
ように記憶しています。

、昨今は乾燥させたイチジクを、高血圧予防、動脈
硬化予防、脳梗塞予防、心筋梗塞予防、便秘改善等
の予防に食するようです。

 

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瀬戸石皿に秋の七草を活ける

2013 年 9 月 30 日 月曜日
 
花    薄(尾花)、萩、藤袴、稲穂、曼珠沙華花器   瀬戸石皿
 

「秋の七草」は、
山上憶良が万葉集の歌で選定し
今に至っている。

「秋の野に 咲きたる花を
指折り(およびをり)
かき数ふれば
七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花葛花 撫子の花
女郎花 また藤袴
朝貌(あさがお)の花」
万葉集
山上憶良
(やまのうえのおくら)

この中で、薄(尾花)、萩、藤袴の3種は
ベランダの鉢植えが、鑑賞できるようになり
ました。
稲穂は、狛江の農家の陸稲の黒米、彩に今、
満開の曼珠沙華(彼岸花)を活けてみました

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初期伊万里壷に初秋を活ける

2013 年 9 月 19 日 木曜日
花   しま薄、萩、水引草

花器  初期伊万里壺

 

  「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、今年のあの
炎熱の暑さは何だったのだろうと、思うぐらいに
見事な天地の運行に驚かされます。
 
 薄、萩、水引草と秋を代表するような花々が身近で
咲き乱れるようになりました、

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煙硝入れに,にが瓜の花を活ける

2013 年 7 月 30 日 火曜日

花   にが瓜

花器  煙硝入れ
 
 軒下やベランダなどに植えて、緑のカーテンとして涼を
とることで、東京でもなじみ深い野菜になってきました。
表面がぶつぶつで覆われているグロテスクな瓜のわりに
黄色の小さな可憐な花が咲きます。

 煙硝入れは煙硝を出し入れする口を上手に外して
銅で水を入れられる管を付けて、花を活けられるように
工夫しております。

鉄製釣り灯火器に鷺草を活ける

2013 年 7 月 22 日 月曜日
花    鷺草 

花器   鉄製釣り灯火器
乳白ガラス6角盃

 

 

高さ18㎝ 径23㎝とまことに愛らしい寸法の
釣り灯火器に清楚な鷺草を活けてみました。

鷺草の花言葉は「夢でもあなたを想う」ですが、
清楚で愛らしい花のわりには情念深い花ですね。

これで涼を得られましたら幸せです。

 

    お買い上げ有難うございました。

 

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大山蓮華を活ける

2013 年 5 月 17 日 金曜日
 
花   大山蓮華

 

花器  信楽蹲つぼ

 

大山蓮華の花は開きますと蓮の花びらに
似ているところからこの名で呼ばれます。
蕾でこの様子がお見せできませんのが残念
で御座います。
また開きますとほんのりとした芳香を放ち
ます。
清楚で高貴な花ですので古信楽蹲壺に活け
てみました。

 

お買い上げ有難うございました

 

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白花紫蘭を活ける

2013 年 4 月 29 日 月曜日
花   白花紫蘭

花器  竹製蓋物
 

この時期、優しい赤紫色の紫蘭が群生して、
道行く人の目を楽しませてくれます。
ここに活けて有ります白花紫蘭は改良された
園芸種と思います。。
大変強い花で、3年ほど前に2株買いまして、
大きな植木鉢に植え変えて、水をやっており
ましたら、今では鉢いっぱいになる程までに
増えました。
背丈はあまり高くありませんが、すっくと立
ち清楚で気品のある花で好きな花の一つです。

 

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古瀬戸水注に花を活ける

2013 年 4 月 4 日 木曜日
花    千振の花に似た花

花器   古瀬戸水注

 

我が家のベランダで育てております秋明菊の
大鉢の中に2月頃、3株程この花の芽が出て来
ましたので、どんな花が咲くのだろうと水をや
って楽しみに大きくなるのをを待っておりまし
た。
3月20頃にょきにょきと大きく成長しました。
葉は水仙のように細長い濃い緑です。
花芽はやはり水仙のように袋に包まれ 中から
ラッパ状の小さな白い花が沢山あらわれました。
花にはそれぞれ花弁に緑色の立筋があり気品の
ある花です。

どなたか花の名前をお教え下さい。

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木瓜、椿、貝母を活ける

2013 年 3 月 11 日 月曜日
花  木瓜、椿 貝母

花器  竹籠花活け

 

私の住んでおります狛江駅の北口には、今は
曹洞宗のお寺ですが、その起源は古く、天平時代に
良弁が開基したといわれます泉龍寺があります。
良弁僧正が雨乞いしたという弁天池の周りは鬱蒼
とした大木が繁り、市民の眼を楽しませてくれます。
そんなお寺の脇道を入りますと、遊休地があります。
大きな木立の木漏れ日を浴びてこれらの草木が
ひっそりと咲いております。

お寺さんに心でお礼を申して、頂いて参りました。

 

辛夷の花を生ける

2013 年 2 月 24 日 日曜日
花   辛夷の花

花器  志野花入れ

 

今年は2月下旬といいますのに、殊の外寒い日が
続いておりますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
どうぞ風邪など引きませぬようご自愛下さい。

この辛夷の花は、狛江の農協で買ってきましたが、
時期は早く、花は小さく、しかも八重咲ですので、園芸品種
として新しく改良された花でしょうか。
店の中は一足早く春が訪れました。

 

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貝母百合を活ける

2013 年 2 月 7 日 木曜日
花   貝母ユリ

花器  李朝三嶋丸、簾文小徳利

 

立春も過ぎ、寒暖)も激しくなって参りました
ので春の足音も蠢き始めていると思います。
先がけて貝母ユリを活けてみました。

三嶋の徳利は愛らしい大きさの器ですが。油徳利
として作られたものでしょう。口の穴がが細いです
ので徳利としての用には役立ませんので、花器とし
て役立ててみました。

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入子ブリキ缶に早春を活ける

2013 年 1 月 8 日 火曜日
花    左から 菜の花、水仙、麦の穂
デイジー、えんどう豆の花 

花器   入れ子ブリキ缶

 
今年初荷の5つ入れ子のブリキ缶
このブリキ缶に出会いました時は、もうこの様
なイメージが心の中にありました。
落しのための小さなペットボトルの醤油瓶、
小さな剣山、それぞれに挿す一足早い春の花々
の選択とそれはそれは楽しい時間でした。

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土師器ハソウ壷に白玉椿を活ける

2012 年 11 月 26 日 月曜日
花   白玉椿

花器  土師器ハソウ広底広口壺

 

すでに商品のご案内で公開しております,
長年土中にあって疵一つないとは奇跡です。

花を活けますとまた一段と壺も花も映える
ように見えます

 

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むべの実

2012 年 11 月 20 日 火曜日
 
花   むべの実

花器  鉈籠

「 むべなるかな」の言葉の由来のあるのが
この鮮やかな赤紫の実です。
この実は不老長寿の霊果として奈良朝時代から
愛されている植物です。

葉は常緑樹ですのでこの時期他の葉は紅葉して
いるなか目立ちます。

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ハイビスカス.ローゼルの実と深紅の薔薇を活ける

2012 年 11 月 2 日 金曜日

花     ハイビスカス・ローゼル、深紅の薔薇,小菊

花器   唐津さや

 

狛江市農協の売店に行きましたら、初めて見る切り花が
ありました。
名前を聞きましたら「ハイビスカスの実」との答えでした。
早速植物図鑑、パソコンで調べましたら,ハイビスカス・ローゼル
というそうで、切り花として楽しめますが、食用にもお茶に
もなるそうです。

まるで蕾のような珍しい実です。隣に深紅の薔薇が置かれて
おりましたので、同系統の色合いだからどうかなと思いまし
たが活けて見ましたら、しっくり合っているように見えます
が、皆様はどのようにご覧くださいますでしょうか

秋海棠を活ける

2012 年 11 月 1 日 木曜日

 

花   秋海棠

花器    鉈籠

 

庭に咲いております秋海棠はすでに終期になって
おりますが、私の家のベランダの鉢植えの秋海棠
はやっと細々と咲きだしました。

別名「断腸花」とも言うそうです。「断腸」とは
「腸(はらわた)がちぎれるほどの耐え難き悲しみ」。
中国の伝説では「その昔、恋する思いを遂げることの
できなかった女の涙が地にしみこみ、やがてこの花が
生じた。艶めかしい美女の顔のような花を断腸花と名
づけた」
「優艶な美女」にたとえて賞美された。
20世紀秘密基地ブログより