鉄製灯火器
花 やぶがらし
花器 鉄製灯火器
器 初期伊万里蘭の手盃
赤々と 日はつれなくも 秋の風 松尾 芭蕉
花の名は、やぶがらしと言う不名誉な名前をいただいておりますが、 草花を覆いつくす程の繁殖力、生命力を持つ強い蔓性の植物です。名前とは反対にかわいらしい花をつけます。よく観てみますと、手入れの良く行き届いた庭や垣根などにははびこっておりません。いつも心のお手入れを怠りなく生活出来ましたら宜しいですね。
利休七則を思いつつ花は野にあるように活けて見ました。
利休七則
1、 茶は服のよきように点て
2、 炭は湯の沸くように置き
3、 花は野にあるように
4、 夏は涼しく冬暖かに
5、 刻限は早めに
6、 降らずとも傘の用意
7、 相客の心せよ
この七則は茶道の心得として重要事ですが、よくよく味読しますと、相手の立場にたって思いやる心の持ち様、工夫を述べております。この精神は人生万般に通用するのではないかと思います。