茗荷の花
花 茗荷の花
器 ビードロ型吹き輪花盃
盆 木地糸目盆
残暑お見舞い申し上げます
この時期素麺などの薬味として、味噌汁の実としてよく使われますが、売っていますものには花が付いておりませんのでこんな愛らしい花が咲いているとはご存じない方もおおいとおもいます。茎の群生をかき分けますと、地上に花が咲き茗荷のありかを知らせてくれます。
昔から「茗荷を食べると物忘れがひどくなる」とよく言われますが、これは、お釈迦様の弟子のチューラパンダカが、自分の名前さえ忘れてしまうので、お釈迦様は名札をつけて忘れないようにさせましたが、その名札を付けていることさえも忘れてしまう、とうとう死ぬまで自分の名前を覚えられなかった。というその弟子が亡くなったその墓に咲いていた花で「彼は、自分の名前を荷って苦労してきた」ということでこの花の名前に茗荷とついたそうです。
茗荷と物忘れとの因果関係はないそうですので、夏の風味として大いに召し上がって下さい。
ここでお釈迦様の話が出ましたので、原始仏教の経典 法句経 の言葉を挙げさせて頂きます。
第十二品 自己
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おのれこそ おのれのよるべ
おのれを措きて 誰によるべぞ
よくととのえし おのれこそ
まことえがたき よるべをぞ獲ん
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