寸法　　口径　12.8㎝×13,4㎝　　高さ　8㎝

時代　　桃山時代

状態　　発掘伝世　
　　　　口辺　ニュー留め　
　　　　表側　灰被り

窯名　　岸嶽帆柱窯

実に堂々とした熊川形の茶碗です。

焼いている途中に灰の中に埋もれてしまったのでしょう。
窯の蓋を開けてこの茶碗を見出した時の、陶工の残念で、惜しい気持ちが、
痛いほど伝わってきます。

然し見込みはその痛々しさから免れるように、斑釉の本領を発揮して
その斑の美しさを表しております。

高台作りも帆柱窯の特徴を良く示し。胸のすくような造形です。

先に愛用していた方は、この茶碗の価値を良く認識していたのでしょう。
箱を仕込み箱にして、緞子の仕覆を着せて大事にしていた様子が伺われます。

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