信楽旅枕花入れ

                花   下野 りょうぶ
               花器   信楽旅枕花入れ

 

      自然釉が口辺にちょっと掛かっているだけで、真っ赤に焼けた
      信楽独特の地肌の美しい旅枕に下野(しもつけ)、りょうぶを
      活けてみました。
 
      下野は庭木や街路樹としてなじみの深い花です。開花寸前の蕾
      は赤く、静ですが、群生して開花している姿は賑やかな装いです。

      りょうぶはあまり馴染みないと思いますが、若芽の美しい木です。
      毎年、私は若芽が出てくると、花芽の出るのを待ち焦がれます。
      待ち焦がれた花芽は枝先から2~4本の花序を出して、最初はこの
      活けた花のように若草色で目立ちませんが、なんとも初々しい感じ
      です。日毎に小さな花が開いて白さを増してくると共に長く垂れ
      下がります。