酒器展出品商品 ⑤

 今回は数少ない、珍しい信楽盃と古丹波盃を
紹介させていただきます。

 信楽盃
   
   寸法  口径 6㎝×6.5㎝  高さ 4㎝

      時代  江戸時代
 
      状態  自然釉の剥けを金繕い

室町時代までの長石を多く含んだ逞しい土味と自然釉の
織りなす見事な壺類と違って、時代も下って、江戸期に
入るとこんなにおとなしい土味と人口\臭を感じさせる
姿に変容してきます。
信楽に茶碗と盃は数少ない製品ですが、江戸期に入り
遠州の指導宜しく、全体におとなしい造形になっていき
ますが、この盃もそのような流れの造形とおもいます。

しかし見込みの窯変した緑の自然釉はお酒を入れますと
とても美しく、おいしくお酒がいただけます。

   古丹波平盃
   
   寸法  口径 7.8㎝  高さ 3.4㎝

      時代  桃山時代

       状態  1か所口辺に金繕い有り

丹波焼は桃山期は盛んに茶陶を焼いておりましたが、
これなどは、どんな用途の作品なのでしょうか。
後世の人が盃に転用して、今は立派な平盃として
愛用されております。

見込みと手前の外側に自然釉が降って、目を楽しませて
くれます。

 

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